2015年、デフレスパイラルから少しでも脱却し、景気が回復し、老若男女、多様性のあるすべての人々が、未来に向かって希望が持てますように!!そんなことも少し考えながら、家族の健康を祈って初詣。皆さんはどのような新年をお迎えでしょうか?私の住む神戸は、本当に惨かった阪神淡路大震災から20年となりました。町は復興し、美しい神戸の街に戻ったのですが、いまだに、災害があるたび、思い出してはつらくなるお友達がたくさんおられます。(私は20年前のその日、京都在住でした) さて、今回は、改めて、私のお仕事の柱である「自立」についてお伝えしてみようと思います。 ■15年前に喜田が定義した「自立」はこちら ※自立について(喜田菜穂子) ●「自立」とは 自らの人生や仕事において、「自分が選択しているという意識があり、その選択に責任を持っていること。 ●「自立した人」とは 一人ひとりが自分で考え、壁を乗り切る力を身につけていること。何か問題が生じたとき、他人への責任転嫁(他責)ではなく、つねに当事者意識を持ってあたれること。 ●「成熟(自立)した組織」とは 組織自体に問題解決する能力があり、協働の雰囲気を大切にし、必要なときに改善に向けて話し合う力があること。 一人ひとりの力が十分に発揮されていること。 ■自立の意識はどこでもオールマイティ 私はご存知の方も多いように、研修や講演会が主な仕事となっています。部下を育てる上司の役割の皆さんへの指導や、キャリアを積むにはまだまだ大変な女性への指導、あるいは組織風土自体を変えるために共通言語と共通思考を根付かせるための研修などをしております。実施の前に皆さんの現場の生々しいお悩みを頂戴し、それをじっくり扱うわけですが、そんなお悩みをいくつか挙げてみましょう。 ・部下に問題意識がなくて困る。 ・年上の部下は指導しにくい ・本当に能力がないようにしか思えない部下がおり、どのようにしたら良いか途方に暮れる。 ・周りが理解してくれないので辛い。 ・主体的に動いてくれたらよいのに指示待ちで困る ・連携を取ってもらえない。 さて、どうしていったらよいのでしょうか。どのように関わるかのテクニックは当然お教えしていくわけですが、その前段階 で、必要なのがやはり「自立した人」の意識です。人のせい、会社のせい、自分以外のことに意識が言っているうちはどうしても未来への道筋は見えにくいと思うのです。やはり重要なのは、「で、自分に何ができるのか…。」こんな思考の癖でしょう。 ■厳しいようで、未来が見られるので、心が楽になる なかなか育て甲斐(!?)のある部下や、理解できなくて会社に行くのも足が重くなるような理不尽な上司も、「いなければ楽なのに・・・。」と思ったところで、もれなく側に存在しておられます。そんなとき、喜田が研修で迫力を持ってお伝えするのが「望む未来を、まず描き、現実を踏まえたうえで、自分がどうなれば、相手が変わってくれるのか・・・。考えていくしかないのですよ!!」「誰も替わってくれないわけだし、相手が宝くじにでも当たるかのような都合の良い変化でもない限り、『自分の目指す未来』とそのための『自分にできること』に集中し行動していくしかないのです」。 大げさではなく、道が見えたら人は生きていけます!!! 真実だと思いませんか?? ■育てるためには、粘りと継続 そんな自立した意識を育てるためには、本当に根気が必要です。自分自身だって、時には人のせいにして悩むし、憤慨が続くことだってあるのですから。しかし、だからと言って諦めていては部下も(子どもも?!)育ちませんし、皆さんがいる、その組織も変わりません。私の研修では、途中から「難しいですね~~」と声が飛び交います。 そこで私は… 「で、どうしますか?」 にっこり笑って向き合うのです。 次回からは、実際に自立を育てる「自立型支援方法」を改めてお送りします。 |
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