2017年、新年を迎えました。皆さま素敵なスタートをされましたでしょうか? 私もお正月は子どもたちが帰省し、慣れない人数のお食事と孫の世話で孫は来て良し帰って良し!を実感しています。 改めまして、今回も25号から始めている「主体的に生きる自立力」の育て方(自立を育てる14の習慣より)をお伝えしたいと思います。(HPも一新し、近況もアップしていますので、お時間があればお訪ね下さい(http://kidanahoko.jp/) 「自立した人」とは 一人ひとりが自分で考え、壁を乗り切る力を身につけていること。何か問題が生じたとき、他人への責任転嫁(他責)ではなく、つねに当事者意識を持ってあたれること 「成熟(自立)した組織」とは 組織自体に問題解決する能力があり、協働の雰囲気を大切にし、必要なときに改善に向けて話し合う力があること。 一人ひとりの力が十分に発揮されていること。 ■自立を育てる14の習慣 NO.7 自分の成功体験・情報を、押しつけにならないように提案する 私たちが、相手の自立をめざして関わるとき、その過程で、自分の成功体験や情報を教えたいと思うことがあります。 基本的に、相手が自分で考え、自分で選択するための支援が望ましいのですが、こちらに情報があれば、相手のために伝えたくなるのは当然でしょう。 「これをやったらうまくいきますよ」 「こうしてみたら」 という言い方をすると、ともすれば、「そこまで言われるならそうしてみよう」「言うことを聞こう」となります。 しかし、それでうまくいったとしても、「あの人のいうことは正しかった」となってしまい、当人に成功体験は得られません。うまくいかなかった場合は、「あの人のせいでこうなった」と好意があだになることがあります。そこには、自立とは逆の、他人への責任の転嫁(他責)が生じます。 自立を阻害しない提案のためには、以下の注意点が必要です。 ●あくまでも、この情報は自分の場合の成功例なので、提案する許可を得る。 ●提案したものは、できるだけ自分の価値判断を入れず、事実を伝える。 ●提案への答えは、「はい」「いいえ」「それを聞いて自らの気づきのきっかけにする」の3通りあることを心得る 【ポイント】相手に、どうしてもこちらの意図する行動をしてもらいたい場合 職務のなかで、「どうしてもこれをしてもらいたい」という場合は、誘導して仕向けるよりも、正面から「してほしい」「してください」と率直に言うことが大切です。そして、その理由を相手が納得するよう理由を伝える必要もあるでしょう。 そのとき、相手に指示・命令する内容が、「自分の価値観を押しつけていないか」を意識しながら、その会話、コミュニケーションの意図をしっかり持つこと。相手の自立を促したい場合、「自分で決めた」「誰かの意見だが、自分で選択して取り入れた」と思ってもらうことが重要です。 ■自立を育てる14の習慣 NO.8 私は「他人の能力・可能性は決められない」ことを知っている。 関わる側が、相手に対して「この人はこの程度だろう」と思ったら、そこから、お互いの信頼関係を築くことができず、自立を促す関係はむずかしくなります。 私たちは人から相談を受けたとき、相手の無限の可能性を信じるしかないことに気づきます。 というのも、私たちが、どんなに心配しても、相手と代わることはできないからです。どのようなことも、本人が自ら考えて対処していくしかありません。 本人がその問題を乗り越えていけるかどうか、私たちにはわかりません。しかし人間には、驚くような力が眠っています。それを信じて関わることで、相手からは限りない力が出てきます。 【エピソード】この人はこれくらいかな?と思ったら セミナーなどで出会う企業のマネジャーのなかで、「本当にうちの社員はすごいんですよ!」と、心から話しているマネジャーの会社の社員は、生き生きとしています。 一方、「中小企業なので、どうせこの程度の人しか集まっていないから…」と話している会社の社員は、文句も多く、それぞれの社員の力が発揮されているとはいえない状態です。これらは、関わる側が「相手をどう見ているか」の1つの結果だと思えます。 |
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